日誌詳細

 

12月31日(火)

2002年、最後の1日:
   「老いた身に、与えられにしゆりかごは、施設なりしと、福祉は言うか」

 大晦日、今年最後の日に訪問した中で、65歳になり、92歳の親を抱える女性の方の句をいただいた。

 自宅で老い、自宅で人生を全うしたい。これが願いだが、今は在宅で十分な介護が出来ない。もっともっと、本人の希望が実現できる在宅福祉に重点を置くべきだ。というお話だった。

 もともと、介護保険は、在宅介護を社会的責任において行うというのが一つの大きな目標であったが、いまやお金が無ければ、自宅での介護は十分に受けられない状況。
 保険料の負担もさることながら、利用料負担が高く、介護保険制度導入前まで受けられていた在宅介護が、負担が重くあらかじめ、我慢しなければならない状況。

 実際に、介護度に応じた上限の利用額にたいして、その1割負担ができずに、あらかじめサービスを制限しなければならない結果となっている。
上限額の約3割から4割ぐらいしか利用していない人が多く、それとの関係で、施設のほうが比較的、負担が少ないので入所希望が殺到する。しかし施設は入所の「順番待ち」。  
これが実際のところである。

 これも、早い話が、国が負担すべき介護分野への予算(財源)を削減し、その負担をすべて介護保険料で賄うやり方だからである。そして、地方の自治体に対しても、保険料や利用料の軽減を行うことを禁じている。
本当にこれが、くらしを支える事が原点の政治といえるのか。

 松本市の介護保険料は、来年値上げ予定。しかもその値上げ巾は、全国平均が役10%に比べ、約その3倍の28%にもなる。
 年金額も削減される中で、どうやって生活しろというのか。最低限のくらしさえ保障されない異常な事態である。リストラ、倒産などの痛みに加え、こうしたくらしの痛みすらわからない小泉内閣。
 本当に政治が悪すぎる。誰のための政治か。大企業、銀行に加えアメリカ資本のための政治の姿が、本当に身近なことでよくわかるようになっている。

 今年一年、本当にいろいろな事があり、貴重な経験をした。
 そんな中、松本市での政治情勢は確実に変わりつつあると思います。

 県知事選挙で示された県民の民意は、不信任は許さないというもので、全県的にはダブルスコアーであったが、松本市は、有賀市長の政治姿勢への批判の気持ちも込められ、トリプルスコアーになった。昔から、松本市は全国の政治的な動きを先取りするといわれてきた。実際のそう思える変化である。
 市民会館建設をめぐっては、建設の一時中止を求める請願署名が6万筆を超えて集まるなどにも、それは現れています。

 そして、この4年間議会の中でも、最初は、有賀市長に反対を表明するのは日本共産党の5人の市会議員だけでしたが、市長提案の予算や施策に問題があれば、はっきりと反対する議員が、8人まで数えるにいたりました。

そして、12月議会の住民投票条例案の提出。
8人の議員による共同提案は県下初。議会最終日、常設型の住民投票条例案は、否決されましたが、10人の賛成も画期的なことです。4年前には考えられなかったこと。3年前の市長選挙時も同じ事でした。有賀市長に代わる候補者を抱えたのは、日本共産党の5人だけでしたから。

  民主主義のあり方についても、議会が決定しているからということをかざし、市民の声が見直しを求めていても、本当にどこ吹く風。
 かなり、有賀市長が議会や議員に圧力をかけているのは事例でも報告されているのに、「松本市の間接民主主義は、正常に機能しているから、と平然な顔。本当に今の流れをつかめない。
  そして知事選挙に現れた民意に関しても、それに反した行動を取ったことに、反省が無いところに、本当に市民を忘れた市長の政治姿勢が現れています。

私たちが、政策予算要求を出しても、それを投げ突け返し、まともに受け取る取ろうとしない、反民主主義的な態度。

まさに、「裸の王様」為政者の末期的症状です。

 でも確実に、議会でも変化が始まっています。

市民の皆さんと日本共産党も一緒になって、まき続けてきた種は確実に芽生え、開花し、実りつつあります。
 この思いを確認し
2003年は、市民が主人公、市民の声や願いがかなえられる松本市政に変える年にしなければと決意を新たにしているところです。

自治体らしい自治体とは何か。本当にこの事が問われる来春の一斉地方選挙。
そして再来年の市長選挙の帰趨を左右するといっても言い過ぎでない松本市の市議会議員選挙。
定数が4削減される中での、現有5議席の確保は、事実上日本共産党にとっては1議席増やすに匹敵するたたかいが求められる容易でない課題。
本当に、力を尽くして、勝ち抜きたいと思います。
今年一年、本当にいろいろお世話になり、ありがとうございました。
 取り急ぎの原稿ですが、2002年最後のご挨拶と致します。


12月30日(月)
   今日も、ほぼ1日挨拶回り

いよいよ2002年が、明日1日で終わる。
少しは1年のまとめをと思いますので、明日の日誌とあわせて書くことにします。

 今日もいろいろな方と対話が出来た。
その中での事。

私の方では、まず「1年いかがでしたか。」と話し掛けると、その家族ごとの1年間のこと。家族が入院したこと。医療費が上がって大変。介護保険も上がるというじゃないか。など負担が増えて大変というお話がそれぞれ返ってきます。

次に、「小泉さんはどうですか。」と聞くと、もうあの人はだめだ。というのがほぼ共通した声。

さらに、「田中さんはどうですか。」と聞くと、がんばってもらわなければいけない。

そして最後に、「うちの有賀市長は、」とお聞きすると、返ってくる言葉が、「もう辞めてもらわなければいけない。」というなんともハッキリした中身。
 私のほうは、4言、いうだけで、後は皆さんからのお話がほとんど、本当に面白いといっては失礼ですが、そうした会話でした。
最後は「政治をなんとか変えてほしい。」これもほぼ共通していました。
 市民会館問題は、「市会議員がいけない。」と、私も一緒に合わせて怒られる場面も。「がんばっているのはわかるが、他の議員をどうして説得できないのか。」という辛口のお話もありました。

 救命救急センターのことでは、信州大学でも相澤病院でもなく、県が新たに作るほうが良い、というご意見もありました。

 

12月29日(日)
  関係する支部の皆さんとあいさつ回り

「売上が、私のところは15%落ちた。常連のお客さんも高齢化し、新しいお客さんの獲得も今は本当に難しい。」
 2回前の市長選挙以来、お知り合いになった。美容室の先生のお話。その先生も高齢者。

 一定の年齢になったら、仕事を辞めてと考えていたが、この不況もう10年以上も続く中で、そんなわけにもいかないと、今は、てん刻を始めているという。

 夕方、藤沢県議と訪問した先では、「3代母子家庭」と自らを紹介する方とお話ができた。

母子家庭の母親の働き、子育てする環境の悪さ。児童扶養手当も削減される中で、藤沢県議が、先日の「シングルマザーの方々との懇談会」の様子をお話し、希望が持てる政治の実現に向け、お互いに気持ちを通わす事が出来た。

 留守のお宅に、「会館たって、民亡ぶ」のチラシを置いてきたが、自宅に帰ると、その方から、mailが届いていた。
 「早速いただいた、パンフレットを読ましていただきましたが、かねがね、抱いていた、松本市の財政状態がよくわかりました。
これからも、本音でウソのない政治を期待し、又応援します。」
と書いてあった。

 朝は、青空がのぞきながらも、雪が舞う中で始まった、今日一日の活動。多くの方との新たな出会いがあったが、このmailは、最後の一番の励ましとなった。


12月28日(土)
  初めての夜警回り

 井川城中区に移ってきてから、初めて夜警の当番になった。夜11時から4人で、懐中電灯と拍子木を持って行う。
 今まで住んでいたところでは、この当番は回ってこなかった。

 実は、昨日の当番の方が、玄関前に止めてある私の宣伝カーのルームライトがついていることを発見してくれて、消してくれたとの事。早速朝早くエンジンをかけてみたが、やはり残念ながらバッテリーが上がっていた。金曜日の朝、宣伝を終わって以来、そのまま丸1日近く放置してあったので、やむを得ないことだが、こんなことでも、事前に承知しているかどうかでは、活動には大いに響くこと。

以前には、朝出かけようとして、ウンともスンいわなかったこともあった。本当にありがとうございました。

 ところで、すでに正月飾りを済ませているお宅が何軒も。アパートの前の駐車場はまったく空っぽというところもあった。いよいよ2002年も本当にあとわずかとなった。

 Mailを見たら、次のようなものが入っていた。

「有賀市長が、田中知事とうまくいっていないのも気になります。せっかく知事が変っても、市長のところでストップしてしまうのでは、松本だけが流動しないようでちょっと心配です。」

 今日も、地域周りをすると、やはり話題は、田中知事と有賀市長のことばかり、一年を象徴することです。
 「あの市民会館は、もうどうにもならないのでしょうか。建ってしまうのでしょうかね。ほんとに困るのにね。」


12月27日(金)
今日は、2002年 年内最後の松本駅前での街頭宣伝でした。駅前の温度表示はマイナス4度。(昨日は、申し入れの準備のため、南松本での訴えができなかった。)

 今日のテーマは、昨日の、申し入れについての話。

自分でも話しながら、改めて来年度予算の作成にあたっての重要性を感じると共に、さらに市政の分析を強めて、具体的には、来年2月から始まる予算議会には、なんとしても今から準備して、補正予算案を出さなければと思う。
 (尚、昨日の日誌については、不十分な点があったので、加筆、修正を加えました。)

 ところで、昨日の業者の忘年会の席で、知人の業者の方が、年末に怪我をしていたことが判明。本当に切ない話を聞いた。怪我の痛さもさることながら、悔しい思いだったとおもう。プロとして、怪我をすることは、プロのプライドからして、自分に許せないという気持ちのほうが強いのではないか。プライドのほうが傷つく。

「電源を落としておけば、何ともなかったのに、」という言葉に、この年末忙しさの中で、何か考え事か、急いでいたのか。今の不況と決して無関係とはいえない中身だ。

挨拶の中で、「来年も業者をやっていられるかどうかわかりませんが、」という言葉とだぶって、改めて今の不況の深刻さ、それに対する怒りを自分に感じる。

来年は選挙の年、政治を変えなければという気持ちと合わせて、参加者の共通の思いであったろう思う。

夜は、松本市政を変える市民ネットワークの年内最後の会議があった。


12月26日(木)

2003年度 政策予算要求 を 市長に申し入れ。
助役:「この表現ならばいいが、」 ・・・でも、どこが違うのでしょうか。

 倉橋、南山、犬飼、澤田、池田の5人で行った来年度予算編成にあたっての恒例の市長への申し入れは、最初から波乱に満ち、満ち。   申し入れ全文はこちら

まだ正式に座らないうちから、市長より先制パンチ。

「最初に、こうした申し入れは、住民投票を必要というのだから、議員は要らないということだから、議員からの申し入れは受け取る必要がないな。」といういつもの冗談交じりとも本気とも取れる会話で、はじまり、「申し入れ書」が、投げ返された。最近のこれらの市長の態度は、私としては、すでに怒りを通り越している。

今日の目的は、予算編成にあたっての申し入れにあるので、私は投げ返された申し入れ文書を改めて市長に渡し、最初に私の方から、前文のすべてを読み上げる形で、行いましたが、途中で助役を呼ぶハプニング。

 そして、読み上げが終わったところで、やはり市長から真っ先に、県の「財政改革推進プログラム」についてどう考えているのかという質問が逆に寄せられた。

「これに答えなければ、もう2月議会では答弁しないぞ。」とまで、また発言が飛び出しました。

市長が必ずこの点に触れてくるだろう事をあらかじめ議員団でも、議論をした経過があります。
計画がかなり具体化され、実施に移されていな事や、継続中で県が補助金を出す事業についても、今は検討、見直しが求められる。

県の「プログラム」に対しては、12月10日に、県議会で丸山茂議員が基本的な日本共産党のスタンスを明確にしている。こうした点を団としても確認していたので、市長が市長として、自分の思いと、食い違う面があるので強い関心を持つのだろう事は予想されていた。
やはりその質問が来たというのが印象だった。

私たちは、丸山茂議員の発言に関連して、基本的な考え方を述べておいた。不十分な面があるが、それを検討しての申し入れ文書だった。

丸山議員の発言部分

「はじめにの部分で、「ここで述べる『財政改革』とは、単に収支の帳尻を合わせることではなく、これまでの常識や慣習を良い意味で打ち破り、真に必要な施策に大胆な発想で財源配分を行うとともに、産業の活性化や雇用の創出を図ることにより安定的な財源を確保し、21世紀型の新たな財政システムを構築することです。」と、将来的な展望を示していることは積極的に評価できるものであります。
 また、本県財政の現状と課題のなかでは、「今後は、既に多額の県債を抱えている本県においては、これまでのように県債に依存して公共事業等を実施するのではなく、中長期的な展望にたって借金に過度に頼ることのない財政運営を行っていくことが必要です。」とも述べている立場は重要だと思います。
 そして、「今後は、旧来型の大型公共事業を中心に景気・雇用を維持するのではなく、身近な社会資本整備に重点を置くとともに、福祉・医療、環境、教育、産業・雇用などの県民の目線に立ってきめ細やかな施策を展開することにより、活力ある長野県を創造します。」との方向を示していますが、これこそ、県民が望むものであり、不退転の決意ですすむべきではないかと思いますが、」

 それとの関係で、私たちもただ、「あれをやれこれもやれ」式の政策予算要求ではいけないということで、松本市の財政状況をリアルに分析する中での、長野県とは違って、松本市は、さしあたり財政再建団体に陥ることなく、それこそ税金の使い方を切り替えることで、十分に可能な松本市のこれからの必要な施策を申し入れたところです。

市長は続けて、「明日、市長会として、知事に申し入れる関係から、明日までに共産党は、具体的に職員の人件費の削減について賛成するのか反対するのか。ハッキリさせよ」とも発言しました。

尚、途中で市長に呼ばれた助役は、例の「自転車操業的財政運営」発言問題について、市長に促され発言。

助役はいくつかの発言をしましたが、主に以下の中身でした。
「今日の表現ならばいいが、これは、こっそりとすり替えている。市民タイムスの広告記事に関しては、訂正して謝罪したのか。」というものだった。

でも私には、この申し入れ前文の表現は認められて、どうして「市民タイムス」の表現は認められないのか不思議でなりません。
「『自転車操業的財政運営』の上に成り立っている」のが松本市の財政です。
紙面の関係で、今回は確かに補足的に加えて、解説的に正確に書いたことは事実ですが、その事実に
変わりありません。

改めて、私の感想を敢えて言わせていただければ、決算特別委員会での助役発言は、松本市の財政まで言及して「自転車操業的」といっているのです。(それは、「会議録」を見ていただければわかります。)

でもそれでは、「違うよ」というのは、「そんなことは言っていない。そんなつもりは無かった」のが真相かもしれません。
だからこそ私は、実を言うと、104号から105号を発行するときに表現を正確に書き直した経過は事実です。そして、12月15日市民タイムスに掲載された、湯浅健夫氏との協同製作の原稿は、105号を基調にかかれています。そこでは紙面の都合がありましたが、「新たな借金」のこと、「交付税」のことにも触れています。

私も、議会での質問や答弁は、ある意味では真剣勝負、と考え、「命がけで」やっているつもりです。言われるように「寝首を掻いた」わけではありません。まったく心外です。

さてこんなことで、申し入れは、あまり具体的なことでの意見交換がなく、終わる結果となりました。
いつものこと、といってしまえばそれまでですが、まったく異常な対応です。市民の皆さんに本当にこの現場を見てもらいたいものです。

時間と準備の関係で、個別の課題については、後日お渡しすることをお話しし、申し入れは終わりました。


12月25日(水)

 市民生活、くらしの痛みを放置するどころか、悪化に拍車をかけて、何が市制100周年でしょうか。

実際には、ほぼ徹夜で、今日(26日)の市長への申し入れの文書を書くことになってしまいました。全文は、後で公開します。
今日は、その一部分を事前に皆さんにお伝えします。

 「新市民会館建設をめぐる財政運営と市民生活との矛盾はハッキリと現れています。

 松本市は来年度も税収減の見通し、これで5年連続マイナスです。すでに計画の段階で、これだけ財政見通しが狂ってきているのですから、本来ならば、「市民会館に145億円」の事業計画は見直すべきでした。

 市民会館だけは聖域扱いで、他の事業は縮小、延期、中止を余儀なくされるのです。

 介護保険では、利用料負担が大きく在宅で十分なサービスを受けられず、施設入所も「順番待ち」、保険料は、全国平均を大幅に超え、約30%の値上げです。
 今年10月からの高齢者医療費の負担増に加え、来年からはサラリーマンの医療費も保険料の値上げも含めて大幅負担増です。
 年金給付は、制度はじまって以来のカット、児童扶養手当、雇用保険給付、生活保護費も削減されます。教育費の負担もたいへんです。

 そんな中、松本市は、障害児者の窓口無料制度をなんのためらいもなく廃止を打ち出しました。
 「行政の冷たさを感じます。市民会館に使うお金のほんの一部で制度の継続ができるのに。障害者が窓口でいったん払いことがどれだけ大変か。社会的弱者の生活を知る努力くらいしてほしい。」の声が聞こえないのでしょうか。

 地方自治法に明記してある「住民の福祉の増進を図る」ことにてらし、明らかに自治体本来の施策の後退であり、福祉と暮らしへの責任放棄です。
 何のために自治体があるかわかりません。住民福祉のために必要な仕事をやってこそ自治体といえるのではないでしょうか。

 県は、「財政改革推進プログラム」を発表、財政の健全化に向け見直しに踏み出しました。
 その基本は、子ども未来センターの凍結に象徴的ですが、公共事業費を計画的に削減し、危機的な財政の再建を進めながら、「真に安心できる社会システム」の構築にシフトするというものです。

 松本市は、再建団体に落ち込むことなく「健全財政」を主張しています。

 松本市の2003年度の予算編成方針のスローガンは、「合併を視野に入れ、市制百周年に向けて、計画的かつ着実に」ですが、市民生活、くらしの痛みを放置するどころか、悪化に拍車をかけて、何が市制100周年でしょうか。
 自治体の本来の仕事にこそお金を使うべきです。

 来年度予算は、予定されている大型公共事業計画をもう一度見直し、不況による市民の苦難を解決するため、社会保障、中小企業対策の拡充を重点とした、「市民のくらしを支える」予算編成を求めます。」

 今日は、午前10時45分から15分間、市長への申し入れです。


12月24日(火)

今日もまた、就職の相談があった。

こうした相談にある程度共通しているのは、ほとんどといってよいほど多重債務を抱えているということだ。一応紹介したが、無事就職できるか心配である。

 この他に、今日の相談は、2件
・1週間でいいからショートステイが何とかならないか。
・障害4級だが、福祉の制度で受けられるものが少ない、公営住宅に入れないものか。
・立ち退きを求められているが。
・固定資産税のこと。   など

本当に年末になって、いろいろな相談が来るが、相談を持ちかける人にも、その者相手側にも、不況が背景にあることをつくづく感じる。根本的に解決できるものが少なくなっている。

ほとんど1日会議だったが、夜は、26日に市長に2003年度の政策予算要求の申し入れの準備を主に行った。
本当に今ほど税金の使い方が問われているときはない。貴重な財政資金だからこそ、くらしと社会保障に最優先に使うべきことを改めて感じる。
(今日は時間が無いのでこのくらいで・・  続きは後で)

 

12月23日(月)

住民投票条例に関して、 メールで、「参考にして」とサイトが届きました。
              http://www6.ocn.ne.jp/~direct/

今日は、松筑年金者組合の忘年会で、ハプニング。通常のご挨拶にとどまらず、「質問」を受け、「答弁」することになりました。

中身は、住民投票条例を巡る問題と市民会館問題だった。

忘年会の席でこうゆう展開は初めてだったので、少々困惑したが、いかに今年が政治的に関心が高かったことの表れと改めて感じた。
いくつか質問されましたが、主な点は、
「住民投票条例案を出したわけだが、もう少し市民的に議論してからのほうが良かったのではないか」ということ。
もう一つは市民会館問題の今後はどうなるのかという点だった。
いずれも今後の展望にかかわることでした。

住民投票条例案は、「時期尚早」という議論は、議会の中でもあったことです。

改めて辞書を引いてみると、
時期尚早:「尚」はまだの意味。時期がまだ早い。まだその時期でない。用例としては、新製品の発売日を公表するのは、時期尚早だ。

今回の提案は、結果は否決でしたが、私は「画期的」なものだったと思います。

松本市では、市民の経験として、「不信任」と「田中氏のトリプルスコア−での勝利」はすでにお話したように、議会と民意のずれとしては重要な経験でしたが、それだけではありません。市民会館問題の6万の署名に加えて、有賀市長が1992年に初当選した年を前後して、城山病院と国立南松本病院の統廃合問題をめぐっても、一つの経験がありました。

議会の決定と住民署名の意向と市長の決断との間には、食い違いが生まれたのです。
統廃合した良かったのかどうかの評価は別として、そうした経験を松本市はしています。今回の議員提案はこうした経過をも踏まえての事です。

もちろん、個別課題の住民投票を求める直接請求の動きもありました。
市民会館問題のように実際に起こっていることに関しての緊急性、必要性を元に住民運動を背景に行われるケースは当然のことで、全国にも少なくなく運動が起こっていますが、ご承知のとおり、議会の議決を必要として、ほとんどが議会で否決されているのが現実です。現在の直接請求制度を使っての住民投票条例実現には、明らかに限界があるのです。

今回の条例案は、議会の意向に関係なく、必要な連署があれば、住民投票を行えるようにするという制度確立という側面があります。
そうした民主主義の形態としての、この常設型の住民投票条例は、市民のみなさんのほとんどが認めていただけるものと思います。

私たち日本共産党も、すでに住民投票法案大綱を発表して制度化に向けて努力しているところです。

この制度は、具体的、個別課題で住民からの運動があった場合にそれを可能とし、「より民意を反映させ、積極的に市政に参加する。」形態として、市民の皆さんの願っている方向と合致し、その実現は早く求められているのではないでしょうか。
そして、それは、議会としての議員としての責任とも考えました。

もちろん、今回の提案された議案としての条例案の条項を吟味することでは、準備が不足したことは議会での議論でも示されたように、率直に反省が必要です。

今後、今回出された議案を基に、大いに議論が必要だと思います。

そんな中、メールで私にいくつかのご意見が寄せられています。

その中で一つのサイトの紹介がありました。ぜひご覧いただき、またご意見をお寄せいただければと思います。
http://www6.ocn.ne.jp/~direct/

日本共産党の住民投票法案大綱
http://www.jcp.or.jp/seisaku/01-bassui/201116_jyuumin_touhyou_.html


12月22日(日)

  今日は、チラシを持って、訪問・対話活動を行った。

 真っ先に感じたことは、アパートの空きが目立ったことだ。

来年の選挙の準備として、不動産屋さんを訪れたときも、同じことを言われたが、実際に歩いてみると、ここ5、6年前に新築したアパートでも、敷地内やガラス窓に「入居者募集」の看板、張り紙が目に入った。事実、集合住宅の多いところで2割から3割ぐらい、中には半分の部屋があいている模様で、宣伝広告が入りっぱなしの部屋が多かった。

「過剰投資・生産」が企業では言われて久しく、不況の形がこうした目に見える形でも身近に現れてきている。
区画整理でアパートを何棟も建てる中で、これだけの空室が出来れば、予定した収入が確保できず、さりとて高いままの家賃ではますます入居者が入らず、ローン返済の計画が狂ってしまう。実際のところだと思う。

 そしてそれは地域の「組」の活動を含めて、これからも影響が出てくる。

 井川城は、私が来る前は、松本駅と南松本駅にはさまれた田園地帯だった。
 当時は、畑が、季節の流れと共に、いろいろな色模様の畝に変化して、そして最後に真っ白に変わり、一年が経過していく。
  見事なまでの土地利用と感心したものでした。

 そんな中、農業の後継者が生まれない、農業ではやっていかれない。相続税対策。などの理由で、名古屋や九州の大手の企業が入り込んで高層のマンション、アパートをどんどん建設してきた。
現在私の近くにも9階建てのマンションが建設中である。

いずれは、「オーバールーム」になることは誰が見ても明らかだったのに、こんなにも早く現実化したのだ。
 不必要な「箱もの」の建設問題は、公共事業だけのことではない。

今日対話できた方々のお話の主なものは、次のようなものだった。

・ 本当に困った人たちへの対策が必要。一人暮らしでも「特別養護老人ホーム」に入居を希望しても本当に、順番待ち。本当な何とかならないか。

・ 年金が引き下げられるというのに、また「介護保険料」が引き上げになるなんて。

・ 県の借金が、1兆6000億円というが、「一兆円」といってもぴんと来ない。ある番組で、「一兆円は、毎日1000万円づつ使って、約270年の金額」それでもわかるようでわからない。仮に、2000万の家を建てるとすれば、約140年毎日新しい家が建つということ。

・ 人生お金を持ちすぎるとその生き方が変わってしまう。「貧乏は人生の薬」健康のためにもあまりお金を持ってはいけない。

・ 保育園入園を前に、障害があるということで、保育園から断りの連絡が来た。

・ 県の職員の賃金ダウンは、仕事がない人のことを考えると、下げることは仕方がないが、あそこまで下げると、あまりにもやりすぎ。吉村県政時代と県政会の責任付けを、すべて働く県職員にかぶせるのは間違っている。

 いろいろな生活環境の違いからくるお話ですが、いずれにしても今の不況が背景にある点は共通している。

 もちろん、15日付の市民タイムスの広告を見た。という感想。
話題は市議選挙というより、再来年の市長選挙に関心が高いことは、今日の行動でも感じられた。

最後に嬉しかったことは、協立病院で行き会った人から、相談を受けていた人の就職が今週から決まったということ。本当に良かったと思う。


12月21日(土)

  業者のみなさんと忘年会:
   どこまで景気を悪くし、日本経済をだめにし、庶民をいじめたら気がすむのか

 
大雪の中で、3つの会議があった。その中で「松本市政を考える市民ネットワーク」の会議と業者の皆さんとの忘年会に参加した。
大雪のため少し遅れて参加したところで、「市民ネットワーク」事務局当てに、電話が来たり、1つの封書とはがきが数通きているとの事。出た意見広告を見てすぐ手紙を書いたという方のものは、「自分でも大変興奮して書いています。」とまとめられているように、引き続き市民会館問題は市民にとって終わっていないどころか、今後の運動を期待するというものだった。
湯浅健夫さんからは、15日の留守電話に、午前中広告を見た方からの伝言が入っていたようだ。「全体には、意見広告の言うとおり。ただ小沢征爾氏に触れた部分はいただけない。」という趣旨のものが有った事も話された。その中の一つに助役からのものも入っているようだ。
年末から新年にかけての活動を確認して会議を終えた。

ところで、助役さんの動き。どうやら15日の日は、湯浅さんに電話した後に私のところへ電話をしてきたようだ。
実は市役所の中で、「湯浅健夫」は池田議員のペンネームですかという声が何人もから質問があった。そこでH13年度の決算特別委員会での助役発言が問題とされている関係上、湯浅さんと話しあった結果、真相を明らかにすることにした。
「湯浅健夫」は、私のペンネームではなく、実在の方です。今回の「会館建って 民ほろぶ」は二人の協同作成の原稿です。とりわけ助役発言とその後の展開に関しては、私に責任が及ぶ問題なので、この間も明らかにしてきたのは、そうした事情からでした。
(以下詳しくは、こちらを)

夜の業者のみなさんとの忘年会の席では、なんと言っても小泉首相の話題。史上最悪の借金財政のことだった。
皆さん、事業主の方なので、「こんな運営をしていたらすでに倒産だ。うちならもう倒れている。」というお話。
そしてもう一つ出されたのは、健康問題。こうした不況の次期になるとお金がないということよりも、検診を受けると「何か出る」事を恐れて健康診断を受けない人が増えている。安心して医療を受けられない制度になっていること、自分が寝込んだら商売にならないという気持ちの複雑な関係。
本当にどこまで景気を悪くし、日本経済をだめにし、庶民をいじめたら気がすむのか。共通の思いだ。
今日は、藤沢のり子県会議員の「のり子通信」新年号に新年へのご挨拶の原稿を送った。そこに、「今年の春の選挙は、松本市政を文字通り「市民の福祉やくらしを支える自治体らしい自治体」にし、さらに松本市を本当に変える再来年の市長選挙にもつながる重要なたたかいです。5人の日本共産党市議団の確立は、絶対に負けられない課題。力を尽くして取り組みたいと思います。」と書いた。

 

12月20日(金)

   今朝は、定例金曜日の松本駅前での街頭宣伝日。
   国の財政状況は、「火の車」

今日は主に12月議会の結果報告。特に住民投票条例案をめぐる議会の様子を詳しく。
挨拶のなかで触れた中、「定例の金曜日も残すところ後27日の一回のみ。2002年もあと1度だけです。」と言って、改めて自分でも師走も押し迫ったという感じを強めた。

まだ1年を振り返るにはちょっと早すぎるかと思うが、本当にいろいろ経験した1年だった。

夜、一旦、自宅に戻ってテレビを見たら、やっていた、やっていた。
本当に国の財政状況は、「火の車」(テレビのキャスター)。
税収は、10.7%減。国債発行は21.5%増。いずれも02年度当初予算比。国債依存度は、過去最高、最悪の44.6%。

思わず松本市のことがダブった。

12月19日(木)

  「卒年度加配」の願いをぜひ実現してほしい。

    助役発言の「自転車操業的財政運営」の部分の「会議録」を公開します。

 「鎌田小学校で、現在5年生の父母の皆さんの間で、このままでは子どもの数が減り、6年になるときにクラス編成をやり直さなければならない。何とか今のくらすのまま、担任の先生を変えずに、卒業を迎えたい。この願い実現できないかもしれないが、ただ黙っていることも出来ない。何かやれることはありませんか。」という電話が入った。

 ちょうど今から4年前にも、この問題が持ち上がった。

 その時まで長野県が行っていた「初年度、卒年度加配」制度を、県が廃止するというので、署名を集めて県の教育委員会に、松本からは並柳小学校のPTAが校長先生といっしょに陳情に行ったのです。(記憶ですいません。もしかすると開明小も行ったかも知れない。)
全国の中では、実施している県は少なかったものの、良い制度として長野県は、それまでやっていた残り少ない2県でした。

 入学したての一年生が、2年に進むときに、せっかく学校と担任の先生に慣れ、クラスになれ、友だちができたばかりなので、仮に40人学級で、クラスの人数が少なくなっても、クラスがえをせずに、同じクラスで2年生に進学させる。これが「初年度加配」。

 一方「卒年度加配」は、すでに5年生の段階から、卒業年度の1年後を見通して、修学旅行の準備や、みんなで団結して担任の先生とともに卒業を迎えようということで、クラスの団結を固めている矢先に、人数が減ったという事で、クラス編成はしないで、5年生のクラスのまま6年時を迎えさせるというもの。

 当時は、「30人31脚」を2年がかりで取り組んでいたということもあり、切実な思いで県に存続を求めた運動でした。でも結果は廃止になったのでした。

 そのときの知事は、いまの田中知事ではありませんでした。

明日、市役所へ行って、当時の資料を調べ、「とにかく何かをしなければいられない。」父母のみなさんと共に出来ることはないか考えることにしました。

 さて、なぜ助役は、市民タイムスの意見広告の湯浅健夫氏の記事の内、「松本市の財政は『自転車操業的財政運営』の上に成り立っている」の部分について、そんなことは言っていないとこだわり、市民タイムスへ撤回と訂正文の掲載までを求めるのでしょうか。

 現に全国的にも地方自治体も、国の地方交付税特別会計の「自転車操業的運営」の上に成り立っているのは誰が見ても明らかなのに、そして、助役さんが私に持ってきた会議録を見ても、やはりというか、松本市の財政状況に関連してもちゃんと自転車操業的と触れているのに。
 それとも、松本市は、自転車操業的運営の上に成り立っているという認識がないのでしょうか。あまりにこの広告にこだわる理由が良くわかりません。
 今日は、助役が昨日持ってきたその「会議録」を公開したいと思います。
  ご覧いただき、みなさんはこの助役の発言の部分をどのように読み取られるのか。ご感想をお待ちしております。



12月18日(水)

  12月定例会閉会
     住民投票条例案:正面からの反対討論・意見なく否決


午後1時開会の本会議で、議第13号松本市住民投票条例 が、本会議で審議された。

委員長報告は、賛成少数で否決。それに対する討論では、まず田口悦久議員が「反対」討論、私が賛成討論、そして小原仁議員が「反対」討論で、採決の結果、賛成者は10名。賛成少数で否決となった。
 賛成者は、提案者の8名に加え、社民党の2人の議員でした。
公明党は、総務委員会では、退席しましたが、本会議では反対しました。
反対」討論を行った2人の議員は、住民投票制度そのものは否定せず、条例の条文の問題点や時期尚早を指摘したり、理事者に検討・研究会の設置を求めたのが特徴で、真正面から「・・の理由から住民投票に反対する」という討論や意見はなく、否決されました。

本会議終了後、公明党議員団が、議長に議会内に研究会の設置を求めた。
(詳細は後に)

ところで、本会議開会の直前に助役が控え室を訪れ、例の「自転車操業的」にかかわるH13年度決算特別委員会の「会議録」をもって、市民タイムスの広告記事のお詫びと訂正を求めてきた。

でもこの会議録を読ませてもらったが、議員団でも読み直し検討したが、やはり松本市の財政運営状況に関連して、「自転車操業的」と発言している部分がある。
おそらく助役は、国の交付税特別会計に関して、発言しているだけで、松本市のことに触れたわけではないということかと思うが、仮にそうだとしても、そうした国の「自転車操業的」交付税会計「の上に」成り立っているのが、松本市の財政状況であることに変わりはないのだ。
この点についても、「会議録」のその部分を掲載し(明日には掲載します)、このHP上でもみなさんからのご意見をお待ちしています。


 とにかく、今までの議会と違って、提案された議案に対する各議員の賛成・反対の態度表明が、めまぐるしく変わる議会。
本当に今までの議会は、「反対するのは共産党の5人だけ」という状況でしたが、マスコミ関係者も、誰が起立したのか、そのつど確認する姿が印象的でした。
詳しい議会報告はこれも後ほど、民報を交えて報告します。

いろいろ考えさせられ、充実した議会でした。

12月17日(火)

  広報まつもとの12月15日付に関連して

          新市民会館の維持管理運営費に関して(2)

明日は、議会最終日。住民投票条例案の採択にあたり、賛成討論の準備・原稿作りをさっきまでやっていた。

その前に、今日も何とか赤旗を読んでくれる方をと思い、お願いし、この不況の折だが、ご購読を約束していただいた。本当に今は、1軒でも読者が増える事が本当に嬉しい。もう一つ嬉しかったこと。生活保護を受けられることになりましたという報告でした。今こうした相談が本当に多くなっています。

ところで、広報まつもとの12月15日付 が 自宅に配布されていた。

「セルシオ」のことにも市長は触れていたが、「ローマは1日にしてならず」と松本市の行政改革のことについて触れています。この点ついては後日コメントしたいと思います。今日はもう一つ、P4、P5の見開きで特集されている「松本市の財政状況」については、少し触れさせていただきます。

一般会計では・・・
  
の部分で、経常収支比率は、73.3%と約1%アップしたことを伝え、つまり以前に比べ「財政の弾力性」は悪くなっているが、借金体質を測る指標の「起債制限比率」は9.3%で前年比0.3%低下している。としています。
この起債制限比率という指標には、仕掛けがあります。今までは借金体質を測る指標には、公債費比率、公債費負担比率などが使われてきたのですが、この起債制限比率は、この間話題にしている、地方交付税で返済を見てくれる「有利な起債」に関しては、この指標には現れないしくみになっているのです。
もともと、この指標は、「地方交付税の補助金化」政策との関連で、地方自治体に「まだまだ借金をしても良いことを示す指標」として新設されたものです。

H13年度の決算に関しては、決算特別委員としても、この特集に関しコメントする責務だと思いますので、徐々に触れていきたいと思います。

 昨日の日誌で十分書けなかった、新市民会館の維持管理運営費に関して被告松本市長有賀正外1名が長野地方裁判所に提出した平成14年6月6日付け「答弁書」をご紹介します。
「答弁書」8ページ中段から以下のように書かれています。

「新市民会館の維持管理費用が年間10億円以上かかるとの主張は否認する。松本市が公表している年間維持管理費用(推定)は、(中略)合計で約3億6000万円程度である。
松本市側の算定根拠は、財団法人地域創造が、平成12年(2000年)3月に公表した「公共ホールの計画づくりに関する調査研究」(乙10)に掲載されている最近開館した公共ホールへのアンケート結果等に基づくデータ等を参考にしたもので客観的かつ的確な数字である。」と言い切り、以下

人件費 約1億円 維持管理費 約2億6000万円程度 とした後、
「なお、新市民会館では事業費の計上も予想されるが、予算を計上してどのような事業を行うのか、また事業を行った場合の収支差額がどの程度になるかは不確定要素があるため、現在のところ明確ではない。但し、乙7の「事業費」欄に掲載のとおり、周辺公共ホールの実績を見ると事業費予算としては年間500万円から9000万円までえとなっている。当然事業収入もあるため、収支差額となる実際の支出はこの数字よりも少ない。また乙7の「事業費」欄に記載されたなかで最大の岡谷市のカノラホールを参考にしても年間9000万円の事業費であるから、上記新市民会館の年間維持管理費用3億6000万円に事業費を単純に加算しても4億5000万円程度である。原告らが主張するところの10億円以上というのは明らかに過大かつ根拠のない数字である。」
という興味ある記述となっています。

「10億円以上」はともかくとしても、客観的かつ的確な数字として出され、事業費も最高額のカノラホールを加算しても、4億5000万であることを根拠にしているのだが、昨日出されたのは検討委員会の中間報告の数字とはいえ、裁判所に出したこの文書との関係は、今後どう説明するのでしょうか。

あくまで検討委員会での中間報告だからということだけではすまないことです。

明日の日誌では、議会最終日のことをお伝えできると思います。



12月16日(月)

  維持管理運営費の見通しが大幅にアップ  最大で約8億円にも

 今日は、午前中が市町村合併特別委員会、午後には市民会館建設特別委員会、市街地区画整理事業特別委員会が開催された。
私は、午後1時半からの市民会館建設特別委員会。今日は報告事項で、「新市民会館管理運営検討委員会」の4回にわたる検討の中間報告と建設工事の状況報告だった。

新市民会館の維持管理運営費の概算案の中間報告としてによると、H13年時約4億円   であったものが、5億1000万円〜7億8000万円になる見通しで、検討されていることが明らかになりました。
この間言われていた見通しと比べれば、大幅なアップです。
カッコ内は、H13年10月5日時点での議会説明)
内訳は、
維持管理費が 2億6000万円〜3億5000万円  (2億6000万円程度)
人件費     1億円     〜1億8000万円  (1億円     程度)
自主事業費  1億5000万円〜2億5000万円  (だいたい4000万円)
合計     5億1000万円〜7億8000万円   (ほぼ 4億円)
 
少し解説しますと、

維持管理費:
 今までの2億6000万円は、「最近開設した127公立ホールの平均u単価 15000円×17673u=265095千円」を根拠に算出されたいたのが、「見積及び試算の積上げ」の結果、u単価を約20000円まで上げて検討している結果です。

人件費:今までは県民文化会館「並」ということで1億円だったものが、1億8000万円までアップする可能性

自主事業費: 今までは、
・ 見文    500万円  (ほとんど貸し館のみ)
・ 音文   3500万円
・ レザン  8000万円
・ カノラ  9000万円
     を参考に、「4000万円程度」としてきたのです。

私の質問の趣旨は以下の通り
「維持管理運営費の単価が、引き上げられた理由がわからない。『見積及び試算の積上げ』の具体的な検討の中身があって、3億5000万円まで上がる検討されているその中身を明らかにすべきだ。」
それに対する答弁は、
「あくまで試算ですが、自主事業が増えることにより、全体の40%を占める光熱費や、警備費用、清掃費用が増えることになるから」という説明だけ、納得できるだけの説明はありませんでした。
その他、利用料に関する質問もしましたが、今後のの分析が必要と思います。

 今後の予定は、1月の中旬に第5回目、2月の10日前後に第6回目を開いて、検討結果をまとめて、2月議会のこの特別委員会にに諮るというテンポです。深い調査が必要です。

維持管理運営費がどのくらいになるのか。その負担はどのくらいかが、一番の市民の心配事でしたが、それが現実になったと言うのが、実際のところではないでしょうか。
 これだけの4面舞台を持った施設をつくれば、それを運用するとなるとかなりの維持管理運営費がかかることは、誰もが指摘をしてきたことです。仮にこの施設を「十分使わない」と(利用率が十分上がるかの見通しも明確でないのですが)宝の持ち腐れになる中で、いずれにしても、4億円程度で済むはずの無いものでした。
そしてそのことは、現在行われている、公金支出差止等請求事件訴訟の中でも、「約10億円になる」「そんな根拠は無い」と争点となっていることです。(詳細は後ほど)

この検討委員会、本来ならば、基本構想の段階で「どんな市民会館を建設するのか」をテーマに検討すべきなのに、実施計画が決定し、入札が行われ、建設がはじまってからの後追いで行われるという考えられないやり方で進められているのが現状です。
 どうゆう市民会館を作るのか。その市民会館でどんな活動をするのか。そのための建設経費はいくらかかるのか。維持管理運営費はどのくらいになるのか。などは誰が考えても、事前に検討し、それにより建設規模などを考えるべきなのに、建設がはじまってから検討するなど本末転倒もはなはだしいものです。普通の感覚からすれば考えられないことです。
 実際のその矛盾が案の定出てきたのが本日の会議でした。

    参照: こんにちは No 104号

12月15日(日)

 「松本市の財政は、『自転車操業的財政運営の上に成り立っている」。という助役発言に関連して

本日付の市民タイムス14,15面に、見開きの意見広告が発表された。
「松本市政を変える市民ネットワーク」の意見広告ですが、ご覧になった方も多いかと思います。
早速、私に質問が寄せられました。
「H13年度の決算特別委員会で、助役さんは本当にあんなことを言ったのですか。
もしそうだとすれば、本当に重大なことではないですか。」というものだった。
そのほかにも、見たよという反応。未だ市民会館問題は終わっていないことを実感する。(続きは後ほど)
今日は事務所の泊まり。明日は、市民会館建設特別委員会です。

助役発言に関連する、こんにちは No 104号のPDFファイルは、明日の日誌で公開します。



12月14日(土)

 議会制独裁主義:
     「市長が議会の半数以上の議員を抑えれば、良い。そう言う意味では、議会制独裁主義。」

 議会本会議終わっての初めての土日、市民のみなさんの受け止めはどうか。大いに関心を持ちながら、今日は訪問し対話をした。

家族で「セルシオ」が話題になった。
親戚がセルシオに乗っているが、そんなに高い車とは思わなかった。もっともその車は、会社の接客用に使っているのだが、市長公用車は「軽」でいいとは言わないが、エコカーでいいのではないか。4年半ぐらいで買い替える必要があったのか。  などなどの会話となったとの事。

住民投票条例のことも
「市長が議会の半数以上の議員を抑えれば、良い。そう言う意味では、議会制独裁主義。」

なるほどと感心した。

 議員定数が削減される中で、さらに少ない数の議員を抑えればすむことになる。
市長と理事者は、「松本市は、議会制民主主義がちゃんと機能しているので、住民投票制度などいらない。」と議会で答弁、
総務委員会の場では、議員が、「出来るだけ市民の意見を聞くのは大事だが、今の議会制民主主義の中で議会の機能が、十分果たせているので、それ以上のものは必要ないというのが会派の結論である。」と発言。
共通するもの何か。

市民会館問題をめぐり市長がやったことは、町会連合会を使って、松本市が、文面作成にもかかわり、作った署名用紙を使い集めさせ、これが「民意」だと言い、市民会館問題に限らず、今回の住民投票条例案に対しても議員に圧力を加えて自分のいうことを聞かせる。
こうした見え見えのやり方が、市民にはちゃんと見抜かれている。

考えてみれば、6万の署名が集まったのに、議会が多数に物を言わせて否決してしまうなどは、実におかしなこと。
議会内の力関係でなく、民意を考えれば、この「6万」になんとも思わないとすれば、議員として、代議制という役割からして、考えなければならないこと。
(今回提案した住民投票条例案では、有権者の4分の一の連署=松本市の場合では、4万強の署名にあたる、があれば、議会の決定を必要とせず、住民投票を市長は行わなければならない。)
少なくとも、この件については市民的にもう一度考え直そうと思うのが、普通なのだ。
それを、「重く受け止めるが、否決」ということは無いだろう。が率直な市民の思い。だからこそ今回の住民投票条例は、市民が政治に参加する事が出来る制度としてそれを求めたのに、それまでも、今までの手法で葬り去ろうというのか。

市民会館建設費145億円に続き、次は市長公用車を「900万」のセルシオに買い替える一方で、介護保険料は、現行の2407円から3300円に引き上げ、医療費の負担を増やしても平気な様子。
 市民感覚からすれば、「何を考えているのか」です。

「セルシオ」と住民投票条例2つが、今12月議会のキーワードであることを実感した一日だった。


12月13日(金)

    定例の金曜日で、松本駅前で街頭からの訴え
      断じて許せない。南山議員に対する市長の態度

 毎週金曜日に松本駅前で街頭宣伝をやってから、少なくとも10年以上にはなるとおもう。
今日は駅前の温度計は、ちょうど0℃。しばらく前まではマイナス1℃であったことを伝えられる。(駅の駐輪場の管理者とはお知り合い。私が行くと「今日は金曜日か」といってもらえるまでになっている。)
同じ0℃でも、今日は風がなく温かく感じられた。

 9時半から、議員団会議。政策予算要求の作成のために議論する。
住民投票条例は、廃案になったが、審議の中身をよく見ると、まったく住民投票そのものを正面から否定する意見がある中で、多くは、その必要性を肯定している点が注目される。
条例案の各条ごとに検討を要する提案があり、前向きに協力できる議員がいることを確認しながら、2月議会をも照準とし、再度出すことの重要性とそれまでの間に他の議員との話し合いをすることの重要性を確認する。注目すべきは、「直接的に住民の意見を聞く仕組みは必要である。議員が100%正しいとは思わない。議会と民意がずれるのは県知事選に現れた。」という発言。これが重要だと思った。

住民投票条例の必要性は、昨年から今年にかけての、市民の市民会館を巡る運動や知事選挙を経験した到達点の上でのごく自然な当たり前の願い。それに気がつかない市長や議員の方が問題だと言う事が本当によくわかる。

今日はそれに関連して、長野県民医連の機関紙の正月号への記事「松本市でも、政治情勢は確実に変わりつつある。」を締め切りを大幅に遅れて書いて送った。(編集者には大変ご迷惑をかけた。)確実な変化を実感できた1年であったことを確信できる。

さて、今日はもう一つどうしても知っていただきたいことを書かせていただきます。
それは、南山議員に対する市長の態度です。

12日(木)PM4:20から、南山議員が地元中山のマレットゴルフ愛好会の会長さん、松本マレット協会の会長さんなど合計6人の方と市長へ「中山霊園にマレットゴルフ場9ホール増設」陳情をしたときのこと。(この席には百瀬議員、小林議員も同席をしていた模様)
開口一番、市長はおおよそ次のように言ったらしい。

市長:「これも(9ホール増設も)住民投票にかけないといけない。そういうことだ。セルシオがいけないのか。セルシオは10市で使っている。なんでも質問すればいいてもんじゃないぞ。10項目も質問するな。飯山市の人口がどれだけか知っているか(2〜3回繰り返す)。飯山の市長はよく知っているがいい人だ。年間35000kmも走るの市長はいない。日本一だ。あの色(シルバーメタリック)じゃいけないのか。黒のほうがいいのか。」といって、貴重な陳情の冒頭に言い、まくし立てたようだ。まさに頭から押さえつける、威圧する発言。
 同席したわけじゃないが、「マジ切れ」の様子は、十分に想像できる。

あまりにもひどいので、今後こうゆう事がないように日誌で告発させていただきます。

第一に、せっかく陳情に来た人たちに、肝心の陳情の時間も制限させ、不愉快な思いをさせてしまうこと。
第二に、地元の関係者の前で、制約された陳情時間の中で、南山議員がそのことに対する反論が出来ない。そうすれば陳情そのものが事壊しになることを承知の上で、一方的に自分の主張を言うというやり方は、卑怯な方法です。本音があるなら、議会の場で正々堂々と言えばいいのです。
三つ目に、結局「こんな議員と一緒に陳情にきても・・・」ということを思わせ、分断を図ろうとするこのやり方は、二重三重の意味で許せないことです。

私も同じことを市長にやられた経験があるので、本当に痛いようにその気持ちがわかります。地元の人に悪い気持ちとくやしい気持ちと。
だからこそ許せないのです。

最後に、最近作った
      こんにちは日本共産党の池田国昭です NO105
                「会館が建って、民ほろぶ」心配はないのか

をPDFファイルにしたので、公開します。ご意見をお寄せください。



12月12日(木)


  住民投票条例案を、総務委員会が否決。  
                        
条例案については、ここをクリック

今朝は定例の南松本駅前での街頭宣伝の木曜日。いつもの方々が、クラクションや笑顔で励ましてくださった。
今日は「セルシオ」問題と、住民投票条例案について街頭から訴えた。
「セルシオ」の話は、振り向いてくれる人が気のせいか多いように感じた。

10時からの建設委員会の審議に間に合う用に市役所に到着。
南山議員から議員団控え室に電話があったと言う報告があった。

「セルシオ問題。よく取り上げてくれた。まったく知らなかった、広報などはあまり見ていないしよくわかった。市長は本当に市民感覚とはかけ離れている。議会で発言してくれてよかったし、マスコミも取り上げていることは良かった。今年度市税収入で8億円もの減収があるのに。
住民投票に関しては、自分に都合悪いことに、食って掛かるような市長はもう辞めてもらうしかない。」主婦の方からの電話で、この間何度もかけたが、やっとつながったと言うことだった。
「セルシオ」問題は、朝の街頭宣伝でも訴えたが「少しづつだが、大きな反応がある」。
私の携帯にも、2本ほど「しっかりやってほしい」の電話が入った。

 総務委員会の議論の詳細 (要旨メモ)

午前10時から4つの常任委員会がいっせいに開催。私は建設委員なので、はじめから総務委員会の傍聴が出来ず、倉橋議員からの話からまとめて報告します。
(本当ならば、4つの常任会を別々に開き、傍聴者も五人に限定することなく開催できるのが、一番いいのに。残念ながら直接傍聴できず。)

結果的に、住民投票条例案は、「賛成少数で否決」となりました。

以下倉橋議員のノートメモからお伝えします。(倉橋議員と塩原議員の分は、メモをしていないと言うことです。

まず、質疑で出された主なものと、意見は次の通りです。

・(住民投票する前に)市民に知ってもらう必要がある。市民にあらかじめ資料を渡す必要がある。それをどうするのか。
・2条で、「巨額な額」とあるが、それのボーダーラインはいくらにするのか。
・事項の説明が必要ではないか。財政問題などを市民のみなさんに同じように伝えないとタダ雰囲気に流されてしまう。ちゃんと資料を示さなないと市民は判断できないのではないか。
・理事者の見解を知りたい。
・この条例案は、どこの自治体のものを参考にしたのか。

・ 2条との関係について、高浜市では住民投票になじまないものとして「除かれるもの」(ネガティブ・リスト)の規定になっているが、それのほうがわかりやすい。
・有権者の「4分の1」規定になっているが、提案者の間でどうゆう議論をしたのか。
・ 住民投票の投票日を他の選挙と同日でいいのか。それを選管に任せることは、どうか。
(投票資格者を)中学生以上という例もある。なぜ有権者としたのか。
・ (市長判断で住民投票になじまないと)拒否できないように「除く」規定の方がいい。工夫が必要。
・ 全国ではどのくらい住民投票条例を設置したところがあるのか。
・署名の確認は、誰がやるのか。選挙管理委員会の職員がやるのか。人の手を煩わす。予算の関係でもお金がかかる。そこまで考えないといけない。費用はどのくらいかかるか。

・ 議員の間で「地方自治を考える会」が発足していたのに、、何でもっとそれらの議員の間で事前に伝えてやってくれなかったのか、将来は必要と考えるが。全国でどのくらい住民投票が行われたのか。会派の代表に聞いても、(提案者が属する)会派からの申し入れならばしょうがないかなと思ったが、会派から申し入れなかったので。会派の代表からの申し入れがあれば考えたが、そういうことでなかったので、残念だった。今回は時期尚早である。
・議会の結論と投票の結論が違ったらどうするのか。

・人件費はどのくらいか。
選管の答弁)須坂市の場合、6800余件署名の審査した。6人から7人で20日間かかった。松本市の場合は有権者約163000人ですから、そのうちの4分の一は42000ぐらい。須坂市の約6倍ですから。予算としては、数百万かかる。
それに投票の費用は、市長選は、3600万かかっているので、あわせると約4000万程度になる。(尚、投票率が半分に満たなければ)開票しなければ、安くなる。普通の選挙と一緒にやることは、理論上は可能である。

・ 住民投票は首長が市民に確認をしたいとき、市民が聞きたいと思うときに首長がやるものだ。議会制民主主義のルールでは、何千人が選挙で議員に付託し、問題なくやっているから、条文にも解釈が、この条例を求めているのか。
・ 会派で議論している。将来において必要だが、何でこの時期に提出したのか。2日や3日では(議論するのが)無理だ。今回においては時期そうしょうだ。
・ 常設方であるが、何で2者択一なのか。これになじまないものもあるだろう。
・ 投票するには、○×が楽だ。2者択一枠以外のものも出てくるのではないか。考え方として、直接的に住民の意見を聞く仕組みは必要である。議員が100%正しいとは思わない。議会と民意がずれるのは県知事選に現れた。一部議員が集まって議会のありかたについて研究会が行われている。提案は唐突、未消化である。今回の条例に賛同できかねる。
・ 出来るだけ市民の意見を聞くのは大事だが、今の議会制民主主義の中で議会の機能が、十分果たせているので、それ以上のものは必要ないというのが会派の結論である。

・ 投票がなされた場合に、必ずしも公平的に参加できるか。市民の意見は、現行の中でも聴取できる制度がある。十分にそれを生かすべきだ。
・ 補完するということだが、人的にも経費でも負担が大きい。議会制民主主義の中で、議会が2分することはよしとするが、民意を2分するようなことは必ずしも好ましくない。したがって反対する。
・条例そのもの悪いことではない、必要なもの。現実には議員が代弁して市政に十分反映している。だから議会制民主主義を重んじ、将来において、住民投票は必要と思うが、現在においてはあまりにも突然である。今回は賛成しかねる。

・日本の政治は間接民主主義である。厳粛に行われた議会の決定よりも住民投票の結果を重んじるということになると、間接民主主義でなくなる。法的拘束力がなく、住民が反対し議会が賛成するという結果出ている。今回出されてきた動機が不透明である。市民会館建設が底流にある。そのものは、今の中では必要になってきている時代である。

・社民党としても出来れば進めたい。制定の方向であるが。現時点で疑問ある部分、明確にしてほしい部分がある。「除外規定」のほうがいいのではないか。3分の一がいいのか、4分の一、5分の1がいいのか議論をもう少ししてみたい。結果をどう取り扱うかが、尊重しなければならないだけでは、やる以上は拘束が必要だ。2者択一でいいか。論議していないので、早期にという立場だが、今回のものは研究不足、継続とし、議論しながら次期議会で成立を目指したらどうか。

・公明党の政策では、住民参加をうたっている、方向性では一致、否定という立場ではない。項目ひとつひとつということで、定住外国人、18歳も実現したいので、一つ一つの項目でもっと研究しなければならない。方向については否定しないが、賛成しかねる。  採決となると態度表明できない。
・ 公平な判断の判断材料が難しい。議員として4年に1回選ばれる。行政や市政との橋渡しを公約に掲げている。4年後に判断を受ける立場。(公約実現で)やってきているつもり。それを否定するこの条例には反対する。

などなどの質問・意見が出たようです。(聞き取りメモなのでニュアンスに多少の違いがあるかもしれませんが、ご了承ください。率直な感想をお待ちしております。)

最後は、継続扱いは無いのかという意見がでて、継続にするかどうか含めて検討するため休憩した後、
まず継続かどうかの採決を取ると継続賛成は、3人で 起立少数。

次に条例案そのものの採決になると、公明党と社民党の議員さんは退席、賛成起立は、塩原議員と倉橋議員のみで、賛成少数で否決となったとの事です。

 私はたまたま、建設委員会の休憩時間に傍聴できましたが、そのときちょうど理事者側の見解を求めるときでした。
大沢総務部長は「市長が本会議で発言しているように、松本市におきましては、市民から直接選挙された議員で構成される議会で、議会制民主主義が機能しているので、現時点においては条例の必要制は感じていない。」と答弁していました。

(今日は時間が無いのでコメント無しですが、市民が求めているのに、必要ないという意見には本当あきれたのと「将来」必要というのなら、継続で検討することにどうして賛成できないのか。率直な感想です。)


12月11日(水)

  障害児・者の医療費の窓口無料制度を廃止に 有賀市長が表明

  住民投票条例案、本会議で提案説明、明日(12日)の総務委員会に付託(詳しくは、明日の日誌で総務委員会傍聴記お伝えします。)

 乳幼児医療の窓口無料化をめぐっては、昨年田中知事が県議会で窓口無料化を答弁。今年度の春から実施と皆さんが期待していたのに、市長会、町村会が乳幼児以外の福祉医療制度全般との関係で見直しが必要とし、有賀市長先頭に知事に検討委員会設置を要請した経過があります。そのときも市長は、「窓口無料化はぜひ行いたい」と言っていました。

そして今年の8月5日、福祉医療制度あり方検討委員会が提言書に「自動給付方式」(窓口無料でない)をうたった時点から、乳幼児の窓口無料が実現しないばかりか、今まで窓口無料だった障害児・者の医療費まで「自動給付方式」に切り替える方向の中での、「乳幼児医療費の窓口無料化」と「障害児・者の窓口無料化の堅持を求める」の南山議員の質問でした。

市長答弁は
「提言に沿うように、提言書を尺度として、それに合うようにしようということを12月5日の市長会で提言書に対する申し合わせを行った。」

「松本市の提言書に対する考え方は、設置、(検討経過から)提言を尊重する。私が市長会の会長をし、設置、委員の選出など過程に責任をもって進めてきた経過がある。提言は第3者機関が提言したものであるが、(検討委員会の)苦労も聞いていますから、私が自ら破ったのでは提言書そのものに、はむかうことになる。したがって若干痛みがあるかもしれませんが、提言書尊重でやる。」

「手続を解消し、利便性を図る意味で、自動給付方式を採用します。」

「障害児・者の窓口無料化については、廃止し自動給付方式を採用する。」

「入院時の食事負担助成については、在宅療養者との均衡を図る必要があり、県下一律に助成対象とせず、市町村の独自性となっているが、松本市はこれを廃止する。」
と言うものでした。

私は思わず、「それは、詭弁だよ」と議場の自席から発言しました。
市長はこちらを振り向いて「そんなことはない」と発言しましたが、市長の本心は明らかに「渡りに船」の詭弁としか私には思えません。

なぜ詭弁か。

先ほど紹介したように、市長は知事へ検討委員会の設置を求めた後の昨年9月の定例市議会で、私の質問に、「医療全般の窓口無料化につきましては、私どもはやりたいということでございます」「決してこれは反対していることではないし、市長会長として私が行きましたのは、私はせんだっての秋の佐久の市長会総会におきまして、総会の総意を持って行ったわけで、私が1人で飛んで行ったわけではありませんし、それから唐沢町村会長も町村会の総会において決めて、両市長会長、町村会長に一任をいただいて、せんだって行ったわけでございまして、したがって、これについては決して共産党の言っていることについて水を差すようなつもりで言ったわけではありません」
と答弁しているのです。    詳細はこちらをクリック

であるならば、市長は答弁どおり進めるべきです。

それとも、あのときの答弁は本心でなく、結局のところ、「窓口無料化にストップをかけるために、検討委員会の設置を求めた」と当時言う人がいましたが、実はそうだったといわれてもしかたがないのではないでしょうか。


ましてや、現行の障害児・者の窓口無料化をやめることは、南山議員が言ったとおり、明らかな福祉の後退です。

小海町や南佐久郡下の首長は引き続き「窓口無料化を断固継続」を表明しているのです。

13日の午前10時半から、松本地区社会保障推進協議会(松本地区社保協)と健康福祉部長との話し合いが市役所で行われます。
私たちも粘り強く実現に向け力を尽くしたいと思います。

追伸)
障害児・者というときに、障害の「害」という漢字について、漢字を使わずひらがなで、「がい」という表現をつかって欲しいという関係者の声が本会議で紹介されました。「障害者」ではなく「障がい者」と表現してほしいという発言です。
私にとっては初めて聞いた意見でした。もしかすると失礼になっているのかどうか率直なご意見を寄せていただければ幸いです。



12月10日(火)

 住民投票条例案を提出。

住民投票条例案をお昼休みに、8人の議員が共同提案しました。
8人は議席順に次の通りです。
犬飼明美、南山国彦、下沢順一郎、倉橋芳和、塩原英久、池田国昭、田口敏子、高野拓雄
(敬称略)
それに先立ち午前中の本会議で、ハプニング(実は仕組まれていた公算が強い)。

公明党の白川延子議員が質問中、その最後に次のように発言しました。

「最後に一言申し上げたいと思います。本日新聞報道にありました住民投票条例についてでありますが、私は現在、勉強、研究中であります。ゆえにはっきりとこうだという段階ではありません。市政運営にとっても大変大きな問題があります。しっかりと勉強、研究する中で、私なりの答えを出してまいりたいと思っております。
 この件に関しましては、通告をしてありませんので、答弁を求めるものではありませんが、何かありましたらお願い申し上げます。以上で、質問のすべてを終わらせていただきます。」

それに対して市長は、まるであらかじめ用意されていた原稿を読むように次のように答弁しました。

「今朝、住民投票条例につきまして、報道を見て、その折の私のコメントも出ておりました。議員が条例を出すこと事態に云々するつもりはありませんが、私の私見を申し上げると、住民投票条例には、3つの形があると思います。ひとつは住民自らが条例を求める場合、首長が求める場合、議員が出す場合、3つ考えられるわけです。住民が出す場合、素朴な思いでございますが、住民が出す場合は、首長なりそれを構成している市長がどうも今の動き、社会の動きをしっかり把握していない、だから何とか直接投票でその見解を見たらどうだ。こうゆうことの住民の意思でございまして、これはこれでひとつあろうかと思います。
また首長が出す場合は、議会が判断をしても、議会の要するに判断がなかなか達しられない。そういうか、住民の意見を投票によってそこで判断を仰ぐ、と言うことだと思う。
議員の動きについては、議員はいわゆる間接民主主義、付託を受けた民主主義ですから、議員のみなさんがたで、やはりそこで多数決云々が出来ない。そうゆう場合住民に聞くと言うことはあるでしょうが、まあ来年お互いに選挙などは、住民の付託を願って云々と言うことで投票なさるわけですから、まあそのときに自ら、自分お力を削ぐといいますか、もうゆだねてしまうと言うことになりますから、制度的にいけないと言うことではないでしょうが、議員の皆さん方については、と言うことで、私は疑問を申し上げたわけで、私の考えの一端を申し上げておきたい。」

このやり取りにたいし、議員から「議事進行」動議が出されました。
議員が意見を述べることは自由なので、質問の形式に近い発言ですが、それ自身に問題は無いと思いますが、問題は、「仕組まれたやり取り」であったかどうかということです。
本会議終了後、他の議員もあれは「やらせせ」と異口同音に語っていたのと職員の中からも疑問の声が出ていたのが印象的でした。

「議会が多数決できるかできないか」がポイントではなく、住民投票制度を設けることにより、地方公共団体にかかわる事項に住民の意思をより的確に反映できるようにし、地方自治の発展と住民の福祉の増進に資することを目的とするものです。市政により民意をどう反映するかと言うことであって、何でそれに反対するのか本当にわかりません。

議員が出すことに反対と言いますが、市民がそうした制度を求めている声が聞こえないのでしょうか。
集まった8人の間の会話では、市長がすでに昨日の昼までに議員に根回し、廃案とすることが決まっているとの情報も寄せられました。

条例案については、ここをクリック

この議案は、明日11日(水)午前9時半から行われる議会運営委員会で、その取り扱いが決められ、午前10時からの本会議に上提され、提案説明が行われた後、午後の2時ごろ(予定)からの本会議で質疑が行われ、12日(木)の午前10時からの総務委員会で審議される予定です。(委員会の議会傍聴も、抽選で5人までですが可能です)

明日もまた、緊張した一日になりそうです。

また報告します。

12月9日(火)

   南山国彦議員に対する市長答弁ハイライト

「セルシオ」(詳しくは12月3日を)について:

現在使っている市長車のプレジデントがこの12月5日に15万kmを超え、今現在150386kmに達していることをまず紹介した市長は、「自分は小さいのでいいと(「ダットサンでいい」)思ったが、運転するのに小さな車では自信がない(安全上)という職員の声があったので、職員の頼みも聞いてセルシオにした。」

「自分は小さくてもいいといったのだが、自分は乗せてもらう身。朝の7時から夜の9時まで動くので、クラウンでは自信がないと言う。ダットサンではだめだ。ハイブリッドも考えたが、超低排出『三ツ星』ということで決めた。黒いのは嫌いだから、市民にやさしい色シルバーメタリックにした。12月10日から乗る。」

などと答弁。挙句の果てには、2年前に議長車を買い替えるとき(H12年7月)当時の議長から、(市長と同じ車種の)プレジデントでもグレイドを1クラス上げろ言われてあげた経過があることまで紹介。責任の転化とも取れる発言まで飛び出しました。

さすがに2回目では「職員のせいにされてはいけないので、自分の責任で決めた。大型のほうが安全だ。」と言いなおしましたが、南山議員が指摘したように、そんなに大きくなくてもいいなら自分で判断して決めればいいのであって、人のせいにするなどトンでもないことです。

2回目に南山議員は、「地球温暖化で話題になっているのはCO2。これを比べてみると、


CO2の排出量は、kmあたり、セルシオが288g クラウンは181g
燃費は、1リットルあたり、セルシオが8.2km クラウンは13.0km」


との調査結果を示して、答弁を求めましたが、それには答えず、ただ時間を費やす本人曰く「丁寧な」答弁に終始、結局「時間切れ」で南山議員の3回目はできませんでした。
「環境に配慮した」と言いながら、実はあまりその点も検討していないことは、「セルシオ」と「シーマ」の区別もつかない答弁がありましたが、その程度ではすまない問題です。

150分ある質問時間(松本市では、質問答弁含めての制限時間。3往復の質問と答弁ができるのですが、日本共産党の場合、最近は2回目の市長答弁で時間切れとなるケースが多い)の配分は以下の通り。
1回目南山議員質問 43分、市長を含めた理事者の1回目答弁 55分。
2回目南山議員質問 31分、市長答弁    (時間切れ)  21分。 終了    

追伸)
セルシオに関して言うと、まずこの言葉「セルシオ」は、語源は「セルサス」というラテン語で、至上とか最高と言う意味です。「写真集」のパンフレットによると、第1ページに「頂点であること。あり続けること。」とあります。
ナンバープレートが8000円する話は紹介しましたが、「シートカバー」(といっても背もたれのごく一部分)だけでなんと52000円。一事が万事、すべてのパーツが破格の値段。「壊れて修理する場合でもパーツの値段が高く維持管理がたいへん。」も関係者の声です。燃費も決して良い車ではありません。

県下17市の中では、飯田、諏訪、須坂、伊那、小諸、などセルシオを採用しているところもありますが、大町市はセルシオ(H7年車 15万キロ近い)ですが、松本市の基準(10年又は15万キロを超えたら買い替え)ではなく「10年かつ15万キロ」となっていること。茅野市もH6セルシオですが6年が経過したら検討することになっている。プレジデントを使っている岡谷市でも、買い替えの基準は設けず、H6年購入で現在13万キロ。
松本市の今のプレジデントは、H10年6月30日に購入したばかりです。
(ちなみに、松本市の公用車は現在市長車を含めて5台。購入年月日と走行距離を順に示すと
議長車:プレジデント、 H12年7月3日  49203キロ
助役車:デボネア、   H5年7月13日  99320
収入役車: セドリック H6年       81755
教育長車: セドリック H7年7月5日   99800
                          以上)
尚、長野市、上田市、中野は、クラウンマジェスタ。駒ヶ根はシーマなどです。


障害者の医療費の窓口無料が廃止されること。

市税収入8億円減収(H14年度予算比)見込み。10月の決算特別委員会時よりさらに減収幅1億円増える。

介護保険料が、平均  現行の2704円から 3292円になること。

住民投票条例に関する市長発言
  「何が住民投票だ。条例制定などとんでもない。自分たち議員が自分で役に立たないことを自分でいっているようなもの。」

などに関しては、引き続き詳細に報告します。ご期待ください。

今日は、「セルシオ」デーでした。




12月8日(日)

   太平洋戦争がはじまって61年目の12月8日

今日は、「有事法制に反対し憲法9条を守る松本地区連絡会」の皆さん10人の方と一緒に、松本駅前で宣伝・署名活動を行いました。
加盟団体の長野県母親大会連絡会の方々が、「赤紙」の複製も一緒に配りました。
今、この手元にそれがあります。

「臨時召集令状」と書かれたこの赤い紙には、「ある日突然、この赤紙(召集令状)が来たら、軍隊に入り、戦場に行かなければなりません。徴兵制とは、すべての青年が20歳になったら、必ず軍隊に入らなければならない制度です。」とかかれています。
午後2時からの行動でしたが、駅前の温度計はその表示が、3℃。つい2日前の金曜日の朝同じ場所で街頭宣伝を行ったときも、同じ3℃でしたが、今日のほうが体感温度は明らかに寒かった。
終わり間際に、高校生風の四人グループが、こちらの訴えに関心を持ってくれ対話になった。話を聞いてくれたあと署名してくれ、さらに「お前もやれよ。」と仲間を誘い、結局四人全員が署名してくれた。

今日の行動の特徴は、若い人の反応がよく、信州大学生も署名してくれた。
イージス艦が派遣されることになったが、イージスとはギリシャ語で「楯」という意味ですと言う新婦人の方の訴えが新鮮でした。
 日本の選択は、アメリカに追随するのか、それとも世界を動かす平和秩序を守れの声の側につくのか。真の意味での太平洋戦争の教訓が問われます。

寒かったが、名古屋にいる自分の息子ぐらいの青年から元気をもらった一日でした。


12月7日(土)

   常設型の住民投票条例制定に向けて

「松本市住民投票条例」(案)を議員提案で12月議会に提案する方向で話し合いがまとまりつつあります。

住民みずからの意思を直接投票という形で示す運動の広がりは、住民の切実な意思と要求を直接地方政治に反映するうえで意義深いものです。
私たち日本共産党も全国各地で住民投票条例の制定に向け多くの皆さんと協力を重ねてきました。
松本市でも、市民会館建設事業を巡って、直接請求の制度を使い、有権者の50分の一の連署で、議会に条例制定を求める運動にかかわってきましたが、今度の条例は、あらかじめ全市的に重要な案件と認められる場合は、市長、議会の発議だけでなく、住民の一定数の連署が確保できれば、市長の判断、議会の議決を必要とせず、住民投票ができるようにする「常設型」の住民投票条例です。

この条例案について昨日の議員間のすり合わせの中では

1、 投票資格者を現在の有権者のみとするのかそれとも、18歳まで認めるなど拡大するのか
2、 発議に必要な連署の数は4分の1でいいのか。それとももう少し緩和するのか。
(私たち日本共産党は5分の1ぐらいでいいのではないかと思いますが・・)

などなど基本的なことについて、他の議員にも働きかけ、性急に事を進めることなく、地方政治のあり方が問われている流れとの関係で、民主的に議員間で話し合いを進めることを確認しました。
いずれにしても今議会中には提出する予定です。


12月3日(火)

   市長公用車をセルシオに買い換える?

市長車が、この12月中には15万キロを超えるということで、買い換えることになりましたが、その車種がトヨタのセルシオ、契約価格は約800万円です。

松本市の公用車は、H12年12月3日現在、市長車はプレジデント、議長車もプレジデント、助役車はデボネア、そして収入役と教育長車はセドリックで、買い替え時の目安を10年か15万キロと決めています。
南山国彦議員が12月議会に、環境にやさしい施策として、市の公用車を低公害車にと質問・提案する準備をする中で明らかになったことですが、皆さんの感想はいかがでしょうか。

セルシオといえば、トヨタが「ベンツに負けない高級車」と言うことで世界に通用する車をコンセプトに作った車。
一冊の写真集のような硬い表紙で装丁されたカタログ(これも2000円以上するのではと思わせます)によると、「世界に通用するハイパフオーマンスラグジュアリーカーとして、「高性能・高品質を追求し、人間に対する温かさを与える』ことを開発の基本思想としました。」
「まず、世界に通用する高級車としてすべての機能が世界第一級の内容を備えていること。さらに、その高機能がむき出しにならず高性能・高品質に裏づけされた美しさ、気品、格調といった人間に対する温かさとして理解されるものとなっていること。 セルシオの開発は、この両者を同時に満足させる『新しい高級車の創造』を基本コンセプトとしました。」と書いてあります。

要は、トヨタで言えば、センチュリーに次ぐ高級車。「ナンバープレートも8000円」に象徴されるように、すべての部品も最高級のものを使っています。
今度買うセルシオは、排気量は4300cc、セルシオの中でも最高位ランクのもの、「三星」ということで選んだとのですが、本当にやさしいと言えるのでしょうか。
仮に排気ガス濃度は低くても、排気量が大きいということは、「減塩味噌汁を三杯飲む」ようなもの。大気に吐き出す量は、少ないわけではありません。

購入費800万円に加え、維持費も高くなることが予想される中、元自動車整備士の南山議員の質問が注目されます。
「深刻な経済危機、不況から市民の暮らしを守る施策について」をテーマに行われる、南山議員の一般質問は、9日(月)午前10時からです。

 

11月24日(日)

   地域の皆さんにお願いに

今日は西部支部の皆さんと赤旗しんぶんの読者を増やす行動をしました。

3人で行動をし、二人の方に新たな購読を約束していただきました。
「長野県政を巡る県議会議員の方々の動きは、みんなしっかり見て知っていますよ。共産党の議員団が、いいことは良い悪いことはちゃんと知事を批判していることも知っています。今度は議員選挙ですね。」と本当に県知事選挙以来の県民市民の政治への関心の高まりと政治への参加意欲は決して衰えていないことを感じる。

拉致の問題で、日曜版を示しながらお話しすると、日曜の午前のため、「今テレビの討論会を見ていたところです。日本で誰かが関与しなければできないことと思っていましたが、それを共産党だなどと言っている人がいるのですか。とんでもないことですね。」と購読の約束はしてくれなかった人でも、宣伝紙を読んでくれることを快諾してくれました。
わずかに約1時間の行動でしたが、いつもは旦那さんとしか話さないお宅でも、初めて奥さんと対話ができたり、5年前に松本に帰ってきて仕事をしている青年とも対話ができました。

来春の選挙に勝利するためにも、対話をもっと広める必要を痛感した一日でした。

 

11月22日(金)

    姫路市を訪問して

兵庫県姫路市と松本市は、姉妹都市提携をしています。2年に一度行われる親善交換会に始めて参加しました。
日本に4つある国宝の城は、松本城、犬山城、彦根城、姫路城。その関係で松本市との姉妹都市提携です。

姫路城は、世界文化遺産に指定されたように、規模が違います。夕方ライトアップされたその天守は、別名白鷺城といわれるように中空に浮かぶその姿は文字どおり市のシンボルにふさわしい雄姿でした。夕方のジョギングで一周したわけですが、堀も石垣もその規模はたいしたものでした。

そんな姫路市でも、公共事業の見直し問題はどこでも例外ありません。
姫路市では、今、ドーム型の多目的ホール建設計画(最大1万人収容、アリーナ面積4000u、工事費約200億円)が話題となり、建設反対請願が議会に出されましたが、否決された後に今度は、議員による議案提出権を使って、市民に建設計画を公表して意見を公募、集約し、事業継続の適否を答申する審議会の設置を柱とした条例(「市多目的ドーム系ホールの建設に係る市民意見提出手続き等に関する条例」)の制定が準備されています。
建設の是非を決める住民投票条例ではありませんが、行政への市民参加のひとつの形態として注目に値するものです。
制定運動の中心になっている議員の話によると、長野県の田中知事誕生の触発されて、市民の参加をどうするかのひとつの形態としての提案とのこと。
確実に長野からの発信は全国に着地していることを感じます。

もうひとつは、空港建設です。
夜の懇親会の開会挨拶で、議長も市長も空港問題を強調していました。
姫路市と姉妹都市提携をしているもうひとつの鳥取市にも空港があります。松本、鳥取とあるのに姫路だけ空港がない。国の公共事業の見直しで凍結されたものですが、どれだけ利用見通しがあるのか。新幹線が通っている中でのその必要性はということでの見直しだが、松本も鳥取もその運営に関しては悩みの種。政府すら建設に躊躇するのも当たり前です。

視察先で早朝ジョギングも私の楽しみです。今回も翌日あさ、駅北口から北に伸びる50m道路を散歩しました。広い左右の歩道の真ん中に銀杏の木が植えられ、銀杏並木になっていますが、落ち葉のかた付けはどこでも悩みの種。
歩道の真ん中を仕切る銀杏の木を境に、店側は周辺の市民、外側(道路側)は行政の責任で委託して片付けていますが、店側のものを道路側にはきだしている市民がいる中で、やっぱり古くからの商店主は、「委託されている人たちは結局しっかりやってくれないから最後は自分たちでやらなければならない」と、銀杏の木にかかわりなく、黄色の絨毯を片付けいたのが印象的でした。

 現地の方とお話ができたり、新しい発見ができる私の議員になってからの「もう一つの視察」です。
以前、九州の久留米市に行ったとき、ごみ収集が有料になっている中で、早朝市民の方が歩道に一斗缶を軒先の歩道に並べてゴミを焼いていることも、朝ならではの発見でした。
以上取り止めのない感想でした。

 

11月19日(火)

    救命救急センターについて

夜、本日付の信毎を見た方からお電話をいただきました。

「構図としては、信州大学を決めた有賀市長に対して、それにクレームをつけた田中知事。そこに、日本共産党が市長側についている。今までのように力と力の対決で、その一方に、しかも有賀市長側に日本共産党が加担。という感じにしか見えない。」という意見です。
そして「私は、信州大学はあくまで研究・養成機関としての位置づけで、救命救急センターに人を派遣する役割。相沢病院がいいと思うが、日本共産党も信大というのならなぜかを明らかにするような態度が必要。いづれにしても対話が必要。」
日本共産党には、ただ『市長側についている』という現象面だけが、見えるような行動でなく、それこそ、この事態を打開するために、はじめから『信大以外にないではないか』と言う姿勢でなく、『なぜ信大か』がわかるような理由の説明とか、関係者の対話を促すような役割を果たしてほしい。」
と言うことを希望されました。

私としては、最初から信大と切り出すやり方は正しくなく、事実申し入れの中身も、「地元の要望を尊重した対応を」となっていることをお話し、石坂団長の最後のまとめの方向で進めるのが日本共産党の真意ですとまず説明しました。
そして本日行われた松本市の議会の場で、事態の打開のために市長に対し、対話の呼びかけと「車座集会」を田中知事に求めることを提案しましたが、市長は「自分は市長として、21万市民を代表しているのだから、医師会も含めて松本市としても一致していることだから、改めて市民に判断をゆだねるような車座集会は考えていない。議員の総意が必要とあらば考えるが、もうそうゆう段階ではない。」
「知事には選挙の公約である市町村長や議員との対話の方向を」と言うだけで、「車座の意思なし」と答弁したこともお知らせしました。
その方から最後には「ぜひ日本共産党にはそうした役割を果たしてほしい」と強調されました。

 第2期田中県政への対応を質的に発展させる重要性を実感させられた一日でした。

11月11日(月)

  聴覚障害者に対応した災害情報提供システムが実現の見通し
           広域連合11月定例会開かれる

広域連合の11月定例会が本日開かれ、インターネットを活用した災害情報の提供システムに関する補正予算が可決、聴覚障害を持つ方にも情報がEメールなどを使い提供されることになりました。

この問題は、7月12日の定例会の折、ふとした機会で、広域消防局が準備していた災害情報の提供システムの中にこのままでは、聴覚障害者に対する対策が組み込まれないという話がある中で、消防委員会で取り上げ、その実現を求めたものでした。
IT技術が発展している中で、情報のバリヤフリーは、すでに他県などでは実施されていたもので、聴力障害者の団体からも要望が出されていた経過があり、これらの団体が実現を申し入れた際の消防局の回答は、「難しい」というものでした。その時点で関係団体のかたがたとの連携が取れれば、補正といわず新年度予算の中で実現の見通しがついてことだったのに、日頃からのこれらの団体との交流の不足を反省させられたところです。

 尚、今日の時点では、残念なことに、実現の方向について団体にも話してなく、予定しているシステムについての意見、要望も聞いてないとのこと。せっかくやるのならどうしてシステム構築の段階から一緒にやらないのか。この点は指摘をし、議会本会議での委員長報告に盛り込まれ、直ちに関係団体との話し合いが行われることになりました。
 常日頃からアンテナを高くしなければと改めて反省したことでした。

 今日は、月曜日定例の議員団会議の日。12月中に毎年出す市長への来年度予算編成を前にした政策予算要求をまとめるにあたり、各団体との懇談会の日程も確認しました。
 12月議会も目前。皆さんの要望をぜひメールで、送ってください。