神保理事長挨拶

 本日はお忙しい中、ケアハウスと住宅型有料老人ホームの開所式にご参列いただきまことにありがとうございます。
 建設にあたりましては、多くの方々のご協力、ご尽力をいただき心より感謝いたします。
 とりわけ、短期間の工期となってしまい、建設に直接関っていただいた関係業者の皆様や、設計事務所の方々には、本当にご苦労いただきました。
  この場をお借りして心よりお礼申し上げます。

 今回の建設計画は、2002年に1階の特養を立ち上げたときからの計画でした。
  当初はケアハウスのみを予定していましたが、制度の改定で、ケアハウスは介護認定を受けている方しか入ることができない施設となってしまい、自立でも日常生活の援助が必要な方のために、ということで住宅型の有料老人ホームも一緒に建設することになりました。
 
  私たち民医連に働くものは、民医連のめざす「もっとも弱い立場にある人々が安心して医療・介護が受けられる」ことを前提に活動を展開しています。
  今回のこの施設建設もそういう方々に利用していただける施設をめざしてきました。
  しかし、ここ数年、次々に改悪されている介護保険制度は、本当に困っている方々に応えられるものではありません。
  現に施設開設にむけ、入居者を募ってきましたが、金銭的理由でお断りいただく方も少なく在りませんでした。
  また、申し込み者への説明会で、「これは入居者のご負担です」といわなければならない状況に腹が立ち、落ち込みもしました。

 しかし、施設は動き出しました。
  民医連のめざす、誰もが安心して高齢期を過ごせるような社会が絶対必要です。
  そのために声をあげる拠点のひとつとなれるよう、入居者とのかかわりを通して学び、運動に結び付けていかれればと思っています。

 年をとらない秘訣は「か・き・く・け・こ」だそうです。
  「か」は感動すること、「き」は興味をもつこと、「く」は工夫ができること、「け」は健康。「こ」は、、、、恋ができる。
  「か・き・く・け」に入居者と一緒に関わり、ひょっとしたら恋もうまれるような、温かい施設づくりをめざし、職員一同頑張ってまいります。

 これからも皆様の温かいご支援をいただきますよう、心よりお願いし、ごあいさつとさせていただきます。