平和へのメッセージ

 今から62年前の1945年8月6日8時15分に、広島に一発の原子爆弾が落とされました。そして、そのたった一発の原子爆弾によって何気ない一日が一瞬のうちに地獄と変わり、多くの尊い命や多くのものが失われました。
  しかし、62年前の出来事があったにもかかわらず、現在世界のさまざまな国々で戦争が行われて苦しんでいる人々がいたり、核実験が行われたりしています。
  もし、今、核戦争が起きたら62年前の広島・長崎以上の原爆・水爆が落ち、世界中の人々が苦しむことになるでしょう。だからこそ原爆の苦しさを知り、今平和である日本を含め、世界すべての人々が62年前のことを繰り返さないように、核廃絶・世界平和について考えていかなければならないと思います。
  平和な世の中で暮らしてきた私たちは、身近に戦争の痕跡を見ることなく過ごしているので、平和に対しても、ごく当たり前のこととしてきました。
  しかし現在、世界が緊張の度合いを増す中で、各国がどのように共生できるのか、その実現のために私たちは何をすべきかを考える時であると思います。 未来を担う者として私たちが今出来ること。それは、一人一人がもっと世の中のことに関心を持ち、思いをめぐらすこと。その思い一つ一つが世界を創っていくのだと感じること。そして、何よりも恒久平和を強く願い、異文化を認めあう中で、共に平和について考えることです。そして、それを後世へと引き継ぐことではないでしょうか。
  しかし、その具体的な方法が、今、私たちには明らかではありません。だから、この地で、過去の歴史をたどり、戦争の真実に目を向け、平和とは何なのかを学び、考えを深めることから始めたいと思います。
  一番怖いこと、それは真実を知らないことです。
  今日、私たちは、より良い平和への第一歩をここから踏み出します。これから学ぶこと全てを胸に留め、平和を願う心があふれる社会になるように、周囲に語りかける努力を惜しまないことをここに宣言します。世界が平和になり、誰もが幸せに感じることのできる社会、誰もが輝いて生きる社会になって欲しいと心から願います。
  まずは毎日の学校生活で、次の3つについて努力していくことをここに宣言します。

 ○ 人の気持ちをよく考えます。
 ○ 命あるものを大切!こします。
 ○ 互いの違いを認め合う柔軟な心を持って、多くの人との交流を深めでいきます。

平成19年8月15日   

松本市梓川中学校2年         
山 後 航 平        
内 山   萌