平成十八年松本市成人式新成人代表挨拶

 本日、私たちが大人としての第一歩を歩み始めるにあたり、このような盛大な成人式を開催していただき誠にありがとうございます。
  ただ今は菅谷市長様をはじめ、ご来賓の皆様からの温かいお祝いや励ましのお言葉を賜り、大変有り難く、厚く御礼申し上げます。

  昨年は、日本では15年ぶりの国際博となる2005年日本国際博覧会(愛・地球博)が愛知県で開催され、世界各国から多くの方々が、来場されました。
  「自然の叡智」をテーマに、人類が直面している地球的課題を克服し、人と自然が共生できる社会の方向を様々な視点から問題提起されました。
  また、このことを通じて世界中の人々が集い、交流を深め、お互いの文化や価値観を理解し合うことの大切さを感じることが出来たのではないでしょうか。
  しかしその反面、台風や地震など多くの自然災害やテロ事件などが世界的規模で発生しました。
  日本においてもJR福知山線の脱線事故で多くの方々が犠牲になるなど、大変心の痛む事柄も多い年でありました。
 
  このような時代の中で、私たちは成人としての第一歩を歩み始めたわけですが、次世代を担うためにも若い視点から現実の社会を鋭く見つめ、日本の高齢化が世界一早いスピードで進んでいる事に対し、その深刻さと重大さを真摯に受け止め、既に社会に貢献していらっしゃる多くの先輩方々と共に支え合い、助け合い、手を携えて対処していかなければならないと思います。
  また、自分を信じ強い意志を持って先輩方の尊い経験から生まれた知恵や技を一つでも多く学び、広やかでしなやかな心を持って受け取り、生かし、自分自身も多くの経験を積む。
  そして、いつ、どんな時でも物事の本質を見極め自分自身を見失わないために、澄み渡った魂で多面的に自分を見つめ直し、人としてより大きく成長することで感謝の気持ちを言葉にたくして伝えられるような成人になりたいと思います。

  本日の成人式にあたり、私たちの成長を支えてくださった、両親、親戚、恩師、友人、地域の皆様そして、この式を開いてくださった松本市の関係者の皆様に心より感謝申しあげます。
  この日を忘れることなく新成人として日々遙進して行きたいと思います。
  本日は、誠にありがとうございます。

                            平成十八年一月八日
                                     新成人代表
                                           六川貴弘
                                           米山千絵美